明るすぎる劇団・東州の第2回定期公演DVD

 明るすぎる劇団・東州の第3回定期公演があまりにも楽しかったので、第2回定期公演DVDを購入しました。このDVDはつい最近発売されたそうです。タイトルは「白熊 明るすぎる劇団・東州 定期公演2010」。演目は、「風の子」「地面」「カフカ」「白熊」です。


「風の子」
 詩情あふれる日本の秋の風景のもと、変な名前をつけられ、いじめられながらも健気(けなげ)に尽くす風の子、風の子を心配する風の又三郎、風を司る級長戸辺(しなとべ)の神、そしてカエルが登場します。カエルは最後に「孤独とは錯覚だ」という教えと、スカラベー(屁)を残し去っていく。なぜか最後っぺがさわやかに感じてしまう心温まる物語です。
 風の子の養子先の荒木又右衛門の又ずれを女がウチワで扇ぐシーンが、タップダンスなのは吹き出してしまいました。


「地面」
 最初は自分のことばかり考え、自分を不幸だと嘆く”地面”も、自らが救われて幸せになると、こんどはアスファルトやビルの下の仲間に、思いをはせます。その利他愛により人にも神にも愛される泉となり、やがて人間に愛されることを望んだ”地面”と”風”と”雲”と”雨”が、毎日出会う風水の霊地となったという物語。
 最後のほうで、劇団員7名全員参加による「メタボの雀」の楽しいダンスがあります。”地面”のグランジュッテ遼さんも早着替えしたみたいです。


「カフカ」
 物語の最後で、狸と狐に、「あんたに、意味を聞かれるのは心外だ!!」 と言われ、カフカは、今までの自分の作品を反省します。カフカについての文学評論が、そのまま短編小説になってるという、稀有な作品といえます。
 狸の玉袋を乾燥させ、竹を渡し、凧にして上げる、という発想には驚きますね。つい笑ってしまいます。


「白熊」
 白熊とのプラトニックラブストーリー。「青春時代に、しかたなく置き忘れた想い出を、こうして埋めることができたのは、あなたのおかげです。そして……、地球温暖化のおかげです」 というセリフが胸に響きます。魂が癒されるような物語。
 白熊さんが美しかった。


「戸渡阿見先生のパントマイム」
 「カメレオンの食事」「風に揺れる樹木」「チャップリンの果物手品」。戸渡阿見先生は、動物でも植物でもなんにでもなりきってしまうのですね。チャップリンも、まさかという感じで楽しかったです。

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by 2nike | 2012-04-26 16:56 | 戸渡阿見
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