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「世界のいま」のゲスト 野中ともよさん

 前回、USTREAM にアップされている「世界のいま」の女性ゲストは3名と書きましたが、4名でしたので修正します。そのうちの1名、NPO法人ガイア・イニシアティブ代表 野中ともよさん。野中ともよさんは、NHKやテレビ東京のメインキャスターとして活躍後、さまざまな企業の社外取締役として経営に関わり、2005年に三洋電機の会長に就任。2年間に渡って、主力製品となったエネループブランドを積極的に推進するなど、三洋電機の主要ビジネスの改革を行いました。2007年にNPO法人ガイア・イニシアティブを創立。電気の届かない地域へソーラーエネルギーを利用して明かりを灯すソーラーランタンプロジェクトなど、地球環境に配慮した活動を行いながら、企業経営の新しいやり方を提案しています。地球温暖化防止の祈りを捧げるワールドメイト会員も共感する内容です。


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テーマは「21世紀型の企業経営のビジョンとは?」  
http://www.ustream.tv/recorded/17937627

●まずは、楽しいお話し

半田晴久先生「我々の年代で三洋電機といいますと、なんといいましても、ジャングル大帝のスポンサーですね。『サンヨー♪、サンヨー♪、サンヨー♪』」
野中ともよさん「サンヨー♪、サンヨー♪、歌える私が恐い」(笑)

半田晴久先生「もう一つ三洋電機というと、我々はよく営業マンに注意するときに、たとえば三洋電機の営業マンは、電気の通ってないところで冷蔵庫を売ったやつがいるんだ。3000個。なんで売ったかというと、ひも(コード)は木にくくりつけて、置物として売ったり、食器や食べ物を入れる棚として売ってきたんだ。三洋電機の営業マンは、苦労して海外で売ってきたんだから、君らも三洋電機の営業マンに負けないように頑張らなきゃいかん、ということをいってきた」


●三洋電機の会長になった経緯は?(野中ともよさん)

私の前任者がコラソン・アキノ(フィリピンの元大統領)さん。そのコラソンさんからのバトンタッチなんです。最初は社外取締役。これが3年間ありました。その後2004年の中越地震のとき、震源地の上に半導体の工場があり、それが被災したので、三洋電機は大借金を抱えることになりました。1兆2千億の有利子負債があって、銀行がヒョエーっていっているときの会長に誰がなります。こういうアホしかならないわけです。(笑)
それで企業文化を変えなければいけない。会社自体をまったく新しい方向にベクトルを変えるときには、それだけの赤字を抱え、危機感を抱えているのは、私はある意味チャンスだと思った。それで、イエスといいました。


●人には哲学は必要だと思いますが、企業にフィロソフィーとか哲学とかいるんだろうか。(半田晴久先生)

トランプやカルタや花札作っていた任天堂が、世界の任天堂になった。あの任天堂というのは、社是がないっていうことで有名でね。それから定年退職規定もないと。社是も定年退職規定もない会社が世界の任天堂になって、きちっと社是や就業規則を持っている会社が伸び悩み、潰れていく。もちろん業種にもよるんでしょうけど。

それを見ていてね、人間には哲学はいるけど、企業に哲学っているのだろうか?もし、あるとするならば、 シチュエーショナル・フィロソフィー。マーケットが変わり、状況が変わり、ライバルもでてくる、世界経済も変わっていく、若者達の性質も変わっていく中で、哲学を持っていたら改革しにくいんじゃないかと。暫定的に作らないと、大きな企業は方向性を明確に答えないと動かないんで、方向性を示すポリシーとかいるんだけども、しかし、状況は変化するんでね。どう対応していくのかを考えたら、縛り付けるような哲学はないほうがいいんじゃないかと。


●エコロジーについて

野中ともよさん「地球に優しいという表現も上位概念が人間なんですよ。」
半田晴久先生「それ、シャロー・エコロジーですね。人間が主になっているエコロジーをシャロー・エコロジー。自然の中の一つに人間があるという考え方をディープ・エコロジーっていうじゃないですか。ディープ・エコロジカルなものの考え方でないと、ほんとにサスティナブル(持続可能)な地球は維持できない。その中に企業の活動が適合していくように、いち早くやったら、若い人がその企業についていくし、働きたくなっていくしね。時代のトレンドを先取りしていかないと」


●「21世紀型ガイア・コンピタンス経営」について

野中ともよさん「20世紀に経営者は、ビジネスの軸をプラスにすることが大事だった。そのためには、ちょっと排気ガスとか排水にコンタミネーション(汚染)しても、売上がすごいことがほめられていた。20世紀の後半になって、公害問題とかいろいろなことが出てくると、ビジネスにはちょっとコストになる。売上から引き算しないといけないけど、命が喜ぶこと(ガイア)もちょいとしないといけないよね、というのがCSR(企業の社会的責任)。
経営者もこの考え方を取り入れないと資金が集まらなくなった。だから、命が喜ぶことをコアコンピタンス(競合他社に真似できない核となる能力)にする。空気清浄機とか電池とか。これを『21世紀型ガイア・コンピタンス経営』という。
つまり、命が喜ぶことを、『”持ってけ泥棒”でもいいです、いい電池創りたいんだ』、というと、実は泥棒ではなくて、周回遅れかもしれないけど、ビジネスでは確実に成功する。そこに気がついてほしい」

半田晴久先生「それを言いつづけるのはね、新しい時代の経営者のカリスマ性。これからの企業のオーナーやリーダーは、そういうことを踏まえたカリスマ性を持って、熱く語り続けなければいけない」
by 2nike | 2012-06-07 20:43 | 半田晴久